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フリーランスwebライターの仕事術と生き方

良い文章とはなにか|webライターのマインドを身につける『いますぐ書け、の文章法』

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「良い文章」ってそもそもどんな文章?

その答えがこの本に書かれているよ!

 

『いますぐ書け、の文章法』は良い文章とは何かについて、さまざまな角度から説明しています。それと同時に、ライターとしてのマインドを再認識させてくれる本です。

 

主張は「読者のための文章を書く」を一貫しているので、読みやすく説得力がありました。これはSEOにも通じることなので、webライターにぜひおすすめしたい本です。

文章に大切なことは何かを気づかせてくれます。

 

  • 初心に返って文章の勉強を始めたい
  • 「いい文章」とは何かを知りたい
  • コラム・エッセイの執筆をしている

webライターのマインドを再認識『いますぐ書け、の文章法』

 

「文章は自己表現だ」という主張をはじめから一刀両断してきます。

読者のためを思い文章を書くこと、読者の興味を惹きつけ満足してもらうことを目的として、文章を書くうえでのマインドとテクニック、文章の極意について紹介した本です。

 

『いますぐ書け、の文章法』はwebライターとして決して忘れてはいけない、マインドについて深く追求しているので、初心にかえって自分の文章を見つめなおすきっかけになりました。

 

プロフィール・概要

 

 著者名:堀井 憲一郎

 経歴:早稲田大学第一文学部卒業。コラムニスト。フリーライターとして、独自の視点で徹底した調査に基づくコラムを各誌で執筆

 

著者は独自の視点と実地の調査をもとに人気コラムを書き続け、数年にわたり「編集ライター講座」で教えた経験があります。

著者が主張するライターとして大切にしなければいけないことは、初めから最後まで一貫しているので「なるほど」と納得しながら読み進められますよ。

 

勉強になったポイント

 

 文章を書くうえでの心構え

 文章のテクニック

 いい文章とは

 

『いますぐ書け、の文章法』の中でも、特に勉強になった部分を3パートに分類しました。

文章を書くうえでの心構えは、フリーランスのwebライターとして働くうえで初心にかえるような気持ちにさせられます。

 

文章のテクニックはすぐにでも実践できるので、必ずチェックしてほしいところです。

 

文章の心構え

ライターの評価は文章の美しさで決まるものではない。「間違いのない文章」を書こうとしているが、大事なのは「自分の考えがきちんと伝わる文章」を書くこと。

出典:『いますぐ書け、の文章法』 筑摩書房

 

 「自分の考えがきちんと伝わる文章」とありますが、主張をぶつけるという意味ではありません。

文中ではこのように語られています。

 

自分の主張を一旦曲げてでも読者に楽しんでもらう文章を書く

出典:『いますぐ書け、の文章法』 筑摩書房

 

これはSEOでも言われる、ユーザー目線に立ち求められている情報を伝えること、読み終わった後「この記事を読んで良かった!」と120%の満足感を与えることにつながります。

自分の考えがきちんと伝わる文章=求められている情報をしっかりと伝えられる文章です。

 

そのため求められる情報をしっかりと伝え、満足してもらえる文章を書くためには、リサーチと構成が大切だとわかります。 

誰に(Who)何を(What)どのように(How)伝えるのか、いかにペルソナ設定が記事の質を左右するのかに気づかされた一文でした。

 

テクニック

 

『いますぐ書け、の文章法』にあったテクニックと称される部分は、すべて読者のためを意識しています。

なかでも参考になった2つのテクニックをご覧ください。

 

文章の質は削ること

 

4000文字を執筆してください!

 

記事依頼は文字数指定されることがほとんど。執筆途中で「あれ?このままだと文字数超えないかも...」と気づくと、あれこれと足してしまいがちです。

わたしも初めのころは、「量があれば情報もたくさん入れられてわかりやすい文章になる!」と思い込んでいました。

 

しかし文章の質を上げるなら、足すのではなく削らなくてはいけないことを知り、多めに書く→無駄を削って調整するの順で整えるように。

これによって伝えたい情報が研ぎ澄まされ、読者にとって「読みやすい!」「分かりやすい!」と思ってもらえる文章に変わりました。

 

クライアントからも「質が上がったね」とうれしい言葉をいただくように!

 

一度書き終わったら必ず読み直しをしますよね。

以下を注意して読み直すときに視点を変えてみると、文章の粗に気づきやすくなりますよ。

 

  1. 誤字脱字などの基本
  2. 回りくどい表現、脱線、伝えたいことが重複していないか

 

1度目の見直しは誤字脱字や改行タイミングなど、文章の基本やレイアウトを整えます。

2度目では「削る」を意識して、内容に注目して読み直します。あらかじめ小まめに改行しておくと、「この段落必要ないな」と気づくなりやすいのでおすすめです。

 

調査には仮説が必要

 

このジャンル詳しくないからとりあえず参考になるデータから探そう

 

統計データを探すときはやみくもに探すのではなく、ある程度仮定を立ててから探すことが大切です。

仮定を立てたうえで探すことにより、結論(ゴール)が設定され、探す時間が短縮&論点がブレなくなります。

 

例えばこんな依頼が来たとき。

 

介護をテーマに年金と絡めて自由に執筆してください!

 

あなたはどんな記事を書きますか?

 

介護も年金もあまり詳しくない場合、論理的な文章を書こうとして先にデータ探しから始めてしまいがちです。

しかし何の仮定もない白紙状態であれこれとリサーチすると、「介護 年金」の検索KWだけでもあらゆる情報があふれているので、取捨選択に時間がかかります。

結局どんな内容にしようか決まらないなんてことも。

 

先にある程度の仮説を立てるとどうでしょうか。

 

介護と年金ってことは老後の生活のことか。老人ホームって高いらしいけど、年金だけで入居できる老人ホームってあるのかな?

 

仮に「年金だけで入居できる老人ホーム」というタイトルを設定することで、年金だけでも入居できる施設はあるのか、問題点はなにかなど大まかな構成が思い浮かびました。

 

ここまで仮定を立ててから、仮定を証明できる事実(データ)を探し始めるのが正しい順序。

調査とは仮定を事実にするために証明になる材料であり、この証明こそが論理的な文章のポイントです。

 

年々減り続けている年金のデータと介護期間にかかる費用のデータがあった!これ使えるぞ!

 

仮説を立ててから調査することにより、ゴールが明確なので論点がブレず探す時間も短縮できます。

「客観的な記事を書くのが苦手」「リサーチに時間がかかる」という方は、仮説を立ててから調査することを意識してください。

 

良い文章とは

文章を書く限りは人を変えるものを書かないと意味がない

出典:『いますぐ書け、の文章法』筑摩書房

 

「良い文章とはなにか」と聞かれると、人によってさまざまな答えが出てきます。

そのなかでも一番シンプルな答えは、先ほど文章の心構えでもご紹介した「読者のためを思って書いた文章」と、上にあげた言葉だと改めて実感しました。

 

人を変えるとは読者の行動を変えることであり、記事を読んだ読者の欲を刺激する文章です。

 

例えばハンバーガーショップを紹介する記事であれば、「このハンバーガー食べたい!明日にでも行こうかな?」と「食べたい!」「行きたい!」と思ってもらうこと。

この記事は『いますぐ書け、の文章法』の書評記事なので、本屋さんに行く、ネット購入する、図書館で本を借りるなど「読みたい!」「買いたい!」と思って行動に移してもらうことです。

 

これは一般的なweb記事だけではなく、コラムやエッセイにも通じると筆者は説明しています。これを「人を変える意識に満ち満ちた文章」と表現しました。

 

「人の役に立つ文章」だと範囲が限定されるので、「人を変えること」がちょうどいいのではないでしょうか。

なぜならコラムやエッセイは必ずしも役に立つことが書かれているわけではありませんが、わたしたちの意識を変えるきっかけになることもあるからです。

 

webライターにとって当たり前のことですが、「人を変える」というたった一言にすべてが詰まっていると感じました。

思いや考えを変えて、行動を喚起できる文章がいい文章のひとつだと納得できます。

 

まとめ

『いますぐ書け、の文章法』の主張は、一貫して「読者のために文章を書きなさい!」ということでした。

ライターは自分の意見や主張を自由に執筆できる仕事に見られやすいですが、web記事の場合ほとんどが読者を満足させる、読者のための文章です。

『いますぐ書け、の文章法』はwebライターとしてのマインドと、小手先のテクニックではない本質を語った良書でした。

 

駆け出しのwebライターだけではなく、自分の文章に迷いが生じた方にとっても見つめなおすきっかけになりますよ。