新型コロナによる外出自粛の今、リモートワークが認知されたことをきっかけにフリーランスの働き方が注目されています。
ここで気になるのがフリーランスと会社員のちがいです。
この記事では、フリーランスと会社員のメリットとデメリットをくらべて、どんなちがいがあるのかをご紹介します。
わたしはwebライターなのでフリーwebライターの仕事とくらべながらお話しますよ!
会社員からフリーランスに転身した経験があるので、それぞれのメリット・デメリットを身をもって実感しています。
フリーランスの仕事が気になる方、あなたにはどちらの仕事スタイルがあっているのかチェックしてみてください。
- フリーランスと会社員ってどう違うのか知りたい
- フリーランスの働き方が気になる
- フリーランスと会社員のメリットをくらべたい
会社員とフリーランスのちがい
フリーランスと会社員、それぞれのちがいを確認しながら、メリットとデメリットをくらべてみましょう。
働き方・人間関係・時間の3つのポイントに絞ってご紹介します。
1. 働き方
● 会社員:会社や上司都合により制限される
● フリーランス:自由にスケジュールを決められる
みなさんも知っているとおり、フリーランスと会社員では働き方に大きなちがいがあります。
会社員はリモートワークを推奨している会社を除いて、ほとんどの場合は出社が必要です。
職場と家が近いといいのですが、片道1時間以上かかるとすると往復2時間、さらに通勤時間に加えて満員電車のストレスもつきまといます。
また会社員は自由に仕事を進めるよりも、決められたことをやる意識の方が強いのではないでしょうか。
こういった意味において、会社員の仕事はフリーランスと比べて働き方が制限されています。
一方フリーランスの場合は、自由にスケジュールを立てられるので制限がありません。
極端にいうと仕事をしなくてもいいし、してもいい。
仕事量もタイムスケジュールもすべて自由に設定できる分、徹底した自己管理が大切です。
この自己管理の大切さは、会社員の頃以上にひしひしと感じています。
余裕をもって納品できるようスケジュールや仕事量の調整をしたり、途中で集中力が切れないよう小まめに休憩を入れつつ、ダラけすぎないようメリハリを意識したりしなければいけないからです。
仕事が手につかなくなることがわかっているのであつ森は諦めました...トホホ
2.人間関係
● 会社員:社内関係重視
● フリーランス:クライアント様との関係重視
働き方がちがえば、仕事の人間関係もちがってきます。
会社員は出社が基本なので仲のいい同僚に会える一方、苦手な上司とも顔をあわせなければいけません。
人間関係はそのまま仕事のしやすさにも直結するので、不特定多数の人とのコミュニケーションを必要としています。
ときには仲を深めるという名目のもと、上司の武勇伝とお局のストレス発散のために開かれる飲み会もあり、トラウマになるほどストレスを感じました。
外向的な方であれば気にならないことかもしれません。
しかしHSPかつ内向型のわたしにとっては、取り繕った笑顔でお酌して回るだけでも精一杯でした。
フリーランスのメリットはそんな煩わしい人間関係から解放され、ストレスを大幅に減らせることです。
webライターの場合、取材や自分から外に出ない限りは家に引きこもって仕事をしているので、人とほとんど会いません。
これだけでも心の雑音の9割は取り除けたと思っています。
クライアント様のほどんどは直接対面よりも、web面談や顔もわからない(クラウドソーシング利用)ことが多いです。
その分メールやチャットによる小まめな連絡が重視されています。
3.時間
● 会社員:1日のほとんどを会社ですごす
● フリーランス:1日中家にいる
1日中家にいるって、まさかニート...?
いえいえ、しっかり仕事してますよ!
3つ目にあげる時間については、先にお話しした働き方に関連しています。
注目してほしいところは「家に」いる時間が多いことです。
わたしがフリーランスとして独立した頃、父の持病が急激に悪化し突然要介護状態になってしまいました。
施設に入居することも考えたのですが、民間老人ホームは入居一時金により高額な費用がかかり、加えて父が入居拒否したことから在宅介護をしなければいけないことに。
母は仕事、兄妹は学校に通っていたので、必然的にわたしが介護をする状況になりました。
もしわたしが会社員だった場合、突然の在宅介護ではサポートしきれず、金銭問題や精神的な負担により家族が壊れてしまっていたかもしれません。
ちょうどフリーランスになり家にいる時間が増えたからこそ、介護と仕事を併行できる環境が家族全体を助けることにつながりました。
そのため親の介護が間近に迫っている方のなかでも、施設入居を考えていない・自分が介護する側になる方はフリーランスという働き方もひとつの方法ですよ。
フリーランスに向いている人・いない人
● スケジュール管理をはじめとした自己管理ができる
● ストレス解消のためにひとりの時間が必要
● 自己研鑽がすき
● だれかに見られてるなど監視がないとサボりがち
● 遅刻が多かったり時間通りの行動が苦手
● 目標・ビジョンがない
フリーランスは会社の看板を持たず、身ひとつで戦場に行くようなものです。
「己との闘い」というと堅苦しく感じますが、まさにこの通り。
戦場で戦うにはスキルや専門性をつける鍛錬が必要であり、そのためには自分をコントロールする意思の強さも試されます。
意思の強さとは目標やビジョンを持つこと、だれかに指示・監督されなくても突き進んでいくことです。
会社にいるときは周りの目があるので、サボりたくてもサボれない環境がすでに作られています。
しかしフリーランスの場合、特にwebライターは自宅作業がほとんどなので仕事しやすい環境から整えなければいけません。
ゲーム・スマホ・テレビ・漫画などの誘惑がすぐそこにあれば、集中したくても集中できないなんて状況も。
家での作業は自己管理とひとりの時間、自己研鑽によって形作られているので、この3つを「ツラくない」と思える方が向いているといえます。
フリーランスは楽なのか
ずっーと家にいるし、仕事は好きなように調整できるし、なんだかんだでフリーランスって楽だね!
そんな生ぬるいこと言ってフリーランスになるとイタい目みるよ...
「フリーランスは楽」わたしも初めはこんなイメージがありました。
しかし実際にフリーランスになってみると、楽ではないと気づきます。
フリーランスにはしなければいけないことがたくさんあるのです。
● ゼロから仕事をとってくる
● スキル・専門性を高める
● 保険、年金、税金問題の対処
会社員時代の人脈やツテがある場合をのぞいて、ほとんどのwebライターはゼロの状態から仕事をとってくる必要があります。
スキルもないところから始めるので、本を読んだり情報収集をしたり、ときには資格をとったりと常に勉強がつきまといます。
また急に大型の案件を失うことも少なくないので、会社員のような安定からはほど遠い仕事。
さらに仕事とは別に保険、年金、税金問題ものしかかってきます。
会社員の場合、税金は天引き・確定申告の必要もなし(副業している場合はのぞく)・年金は厚生年金と基礎年金の2階建てなので心配することもなく、ふだん年金や税金のことを考える機会はあまりありません。
一方フリーランスの場合は、しっかり節税をしなければ多くの税金を徴収されるので、税金周りの知識は必須です。
会社員には雇用がある程度安定している、税金・保険の問題が重くない、仕事は自然と降ってくるといったメリットがあります。
フリーランスから見る会社員は、会社からのサポートが手厚い状態なんだと改めて思い知らされました。
フリーランスになる前に必要なこと
まずは「なぜフリーランスになるのか」という理由をはっきりとさせることが大切です。
会社員からフリーランスに転身するなら、ご紹介したメリット・デメリットを踏まえたうえでフリーランスを選ぶことが妥当なのかどうかよく考えてみましょう。
フリーになって「想像とちがった」と思った場合、会社員に戻ることはできますが、戻れる保証はだれもしてくれません。
しかしフリーランスになることで可能性が広がり、あなたの選択肢が増えることはまちがいないです。
もし「フリーランスになろうかな」と前向きに考えている方は、何を武器にするのか決めることが大切。
わたしは誰かのためになる情報を発信したいと考えて、いくつかある表現方法のうちwebライターを選択しました!
イラストやデザインが得意であればデザインを仕事にしたり、プログラミングが得意であればweb制作など、いろんなフリーランスの形があります。
いずれにしても会社員の頃以上の努力と忍耐強さが試される仕事です。
崖っぷちであればあるほど燃えるタイプは性に合ってるかも...!
まとめ
フリーランスと会社員の違いについて、メリットとデメリットをふまえながらご紹介しました。
どちらかを選ぶと考えたとき判断するポイントは、どちらの方が自分にとってメリットが多いかに尽きると考えています。
会社員は雇用が確保され安定していますが、ストレスにより心身の不調が続くようであればうつ病などの病気に発展するリスクもあります。
会社員とフリーランスそれぞれの仕事環境や内容、お金などひとつひとつを比べてみて、あなたにとってベストな生き方を選択してほしいです。
突然フリーランスになるのはハードルが高いと思う方は、副業から始めてみることもひとつの手ですよ。