報酬が支払われない問題は、クラウドワークスを使うことに慣れたライターでも困るトラブルのひとつです。
この報酬未払いは悪質クライアントだけではなく、それまでスムーズにやり取りをしていたクライアントでも発生したので、避けて通れない道といえます。
この記事ではクラウドワークスで起こる、クライアントと連絡がつかなくなった・報酬が支払われないなどのトラブルについて、どのように解決すればいいのか手順とタイミングをご紹介。
あなたが報酬未払いトラブルに巻き込まれたときにスムーズに解決できるよう、知っておくことが大切です。
- 納品したのにクライアントと連絡がとれない
- なかなか検収に進んでくれない
- 報酬が支払われないときはどうすればいい?
クラウドワークスでも報酬未払いが起こる
企業との直接契約の場合、報酬の支払期日を過ぎても支払われない未払いや遅延が発生することも。
一方クラウドワークスなどのクラウドソーシングを介すると、前払いのように金銭が支払われ(仮払い)、発注者が支払い拒否できない仕組みになっています。
これにより、ライター側は安心して仕事ができるところがメリットです。
しかしクラウドワークスでも報酬が一時的に支払われない未払いトラブルが発生することもあります。
報酬未払いケースは主に2パターン。
● 発注者が検収をしてくれない
● 発注者と連絡がつかない
この2つのパターンに当てはまった場合、実際に支払いが遅れてしまうので、未払い状況になったときは早めの対策が必要です。
クラウドワークスで起こった実際の報酬未払いケースをふまえながら、解決策と事前の対策を知っておきましょう。
クラウドワークスで起こった実際の未払い状況
● 新規受注ではなく追加受注
● 未払いが発生するまではスムーズなやり取り
● 納品後、連絡がつかなくなり報酬が支払われなくなる
報酬未払いが発生したクライアントAは、新規の取引ではなく2回目の依頼でした。
1回目はスムーズにやり取りができ、2回目のメッセージのやり取りも問題なく進んだので契約を交わし仮払い後に着手。
最後のメッセージから約1週間後に納品したところ、次の日までには来ていた連絡が来なくなり、2~3日経っても連絡がこないままでした。
コロナのこともあるし、忙しいのかな?
と思っていたのですが、2週間経っても連絡がなかったので再度メッセージを送ることに。
このときクライアントの最終ログイン時間を確認したところ、2週間以上ログインしていないことがわかったので、このままではマズイと思いはじめました。
未払い発生後の対応・いつ支払われるのか
クラウドワークス事務局に連絡をしたところ、未払い発生から実際に報酬が支払われるまでには決まったステップがあることがわかりました。
- クラウドワークスから発注者へ催促のメッセージを送る
- 2に応じなかった場合強制支払いの手続きに進む
クラウドワークスへ報告すると、クラウドワークス側から発注者へ支払い催促の連絡がいき、それでも連絡がとれない・支払いに応じない場合は、催促から約3日後に支払われます。
またクラウドワークスからのメールには以下の記載がありました。
当サービスでは、クライアント様からの検収期間の目安を1週間と定めております。
そのため、納品後1週間以内にクラウドワークスへ未払いの連絡をしたとしても受け付けてくれない可能性が高いです。
ライターからクラウドワークスに連絡するタイミングは、納品から1週間経過した後だとわかります。
報酬未払いを起こさないための予防策&注意ポイント
● 必ず仮払い後に着手する
● 納期を明確に設定する
● 追加払い対応のときは評価などくまなくチェック
どれもクラウドワークスを利用するうえで基本的なことばかりですが、クラウドソーシングでの仕事獲得に慣れてきたときこそ、報酬未払いのトラブルに巻き込まれてしまいます。
必ず仮払い後に着手する
わたしの実体験のように、継続案件でスムーズにやり取りできたクライアントでも未払いが発生する可能性があります。
クラウドワークスを使ううえでの基本ではありますが、必ず仮払い後に着手することを守りましょう。
仮払い前に着手してしまい、その結果支払われなかったなんてことが起こったときは、クラウドワークス側のサポート対象外になってしまいます。
納期を明確に設定する
発注者から納期について言われない場合でも、必ず自分から日にちをはっきりとさせておくと、納品日に連絡が来やすくなります。
また相手から「いつ納品してくれるんだろう?」という不安感も抱かれなくなり、自分自身も納期を設けることで先延ばしできない状況になるので、お互いのメリットにもなります。
納期を伝えたのにも関わらず連絡がこない場合、未払いが発生する可能性があるのでひとつの目安にもなりますよ。
追加払い対応のときは評価などくまなくチェック
追加支払い対応とは以下のような案件です。
1文字1円で4000文字以上執筆してください!超過分は追加払いします。
この場合4000円が仮払いされて着手することになりますが、この案件で報酬が支払われない状況になった場合、クラウドワークスは仮払い分が対応範囲です。
そのため仮払いされた4000円分しか報酬としてもらえず、6000文字書こうが1万文字書こうが超過分については対応範囲外となってしまいます。
このケースの未払いはライター側としてはどうしようもないので、クライアント評価をくまなくチェックし、悪質クライアントではないかどうか見極めることが大切です。
まとめ
クラウドワークスで発生する報酬が支払われない問題について、解決方法と予防策をご紹介しました。
クラウドワークスなどのクラウドワークスを介した仕事の受注は、契約締結がかんたんなことや仮払いシステムにより安心して取引できることがメリットです。
しかしご紹介したケースのような、報酬未払いが発生することもあります。
直接契約では報酬未払いについても自分で対応しなければいけません。
まずはクラウドソーシングを通じて善良クライアントの見極め方や仕事の受注方法、クライアント様とのやり取りなどを学んでおくと、直接契約でもスムーズにステップをふめるようになります。