唯一無二の歌声といわれた独特のハスキーボイスを持つ女性シンガーAimerを知っていますか?
わたしはAimerの歌声に魅了されてから、8年間聴き続けています。
ひとめ惚れしたときの感覚を味わってもらえるよう、2018年にリリースした15枚目の曲までから、バラード好きにぜひ聴いてほしいおすすめ曲を8曲ご紹介します。
一度聴いたら忘れられない、素敵なAimerの歌声に酔いしれるはずです。
- バラードが好き
- 女性のハスキーボイスが好き
- リピートしたくなる曲を探している
ハスキーボイスを持つ月の歌姫
Aimerは2011年にメジャーデビューしたシンガーソングライターです。Aimerの読み方は「エメ」。
15歳の頃、のどを酷使したことにより声が出なくなる経験を乗り越え、現在のAimerの魅力でもあるハスキーボイスを作りあげました。
デビューしてから数年間は、ほどんどメディアへの顔出しを行っていませんでしたが、2016年8月に『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)の出演を機に露出を増やし、現在は顔がよく見える写真がよく出るように。
これまでカバー曲やコラボ曲、楽曲提供などを受け、どれもAimerの儚くも力強さのある独特の世界観に包み込んでくれるような曲に仕上がっています。
そんなAimerのおすすめ8曲を、5つのイメージに分類しました。
重々しさ
Aimerの歌声はハスキーボイスとウィスパーボイスを混ぜたような音色が特徴です。
そんな声質を存分に活かした、重厚感を感じる曲にひとめぼれしました。
あなたに出会わなければ 夏雪冬花
『あなたに出会わなければ』はAimerを知ったきっかけになった曲です。
youtubeでいろいろと曲探しをしていたときに、関連動画としてあがっていたのをたまたまクリック。ここからどっぷりとAimerにハマっていきました。
歌詞のひとつひとつに重みを感じ、Aimerの世界観をまるごと表しています。
この曲のPVもぜひ視聴してほしいところ。
男女間だけではない恋愛の形を、学校という一種の閉鎖的な空間で描かれています。
大人になりきる前の少女たちの好奇心と艶っぽさが丁寧に描写され、最後の言葉にはさまざまなことを考えさせられるはずです。
us
『us』は凛として時雨のTKから提供された曲です。
Aimerと凛として時雨の2つの世界観が色濃く反映されています。
歌い始めでは「静」なのですが、徐々に「動」となり激しさが増していきます。
曲終わりではハイトーンボイスでたたみかけるような激しさと、荒々しくも厳かな雰囲気があり圧巻の歌いっぷりです。
ハイトーンで歌われているところは、発する言葉ひとつひとつに感情が込められすぎるあまり、壊れてしまいそうな危うさを感じます。
しかし曲終わりは「静」で締めくくるあたりにAimerらしさがみられました。
力強さ
Aimerの声質は他には真似できない、バスキーボイスの中に繊細さと芯の強さを感じさせます。
そんな魅力あふれる声で強く訴えかけるような、迫力のある曲がいくつもあるのです。
Black Bird
この曲は映画『累-かさね-』の主題歌として歌われました。
Aimerのハスキーボイスを存分に感じられる曲が『Black Bird』です。
Aメロは女性ボーカルにしては重低音。
言葉のひとつひとつが重く乗っかってくる印象を受け、そこから力強さのあるサビまで加速感が感じられます。
私のお気に入りはサビ終わりの
「愛されるような誰かになりたかっただけ」
という歌詞の部分。
それまで思う存分訴えかけるように歌われてきたのとは対照的に、儚さを感じる歌い方に変わっています。
この部分はAimerの声色が十分に活かされている部分です。
明るさ
Aimerにはめずらしい明るい曲調です。
エネルギーがどんどん湧いてくるような気がしてきます。
ONE
Aimerの曲は全体的にしっとり系。
太陽と月で表すなら月のような、暗闇の中で光を放つ陰のある曲が多いのですが、中にはアップテンポで元気が出る、明るい雰囲気の曲もありますよ。
応援ソングのようなアップテンポの『ONE』は、いつものAimerとはちがった雰囲気を楽しめます。
自然とパワーがわいてくるような曲調と歌詞なので「テンション上げたいな」と思ったときに聴いてみてください。
壮大さ
Aimerの歌声は伸びがよく開放的な声色にも変わります。
いつものダークトーンとはちがった声色にご注目ください。
Stars in the rain
夏にぴったりな爽やかな雰囲気の曲です。
特にサビの部分は、雨があがるのと同時に隠れていた太陽の光が雲間から差し込んでくる様子が浮かんできました。
濡れた草木が輝くような風景と、雨の恵みを自然がめいいっぱい享受するようなそんなイメージが自然とわいてきます。
のびのびとした歌声が心地よく、電車で揺られながらこの曲を聴いていた時は、必ずうとうとしてしまうほどです。
Ref:rain
スタートはポロンポロンと軽やかで華やかなメロディで始まり、サビに向かうにつれてAimerの力強いハスキーボイスのエンジンがかかってきます。
「夏の午後」「通り雨」「虹」から、「白い息」「かじかんだ手」に変わり、季節が移り変わる様子がテンポよく展開された歌詞です。
ここに「幼さ」という歌詞が重ねられることにより、あっという間に過ぎ去る青春をイメージしました。
初めにご紹介した『あなたに出会わなければ』と同じように、こちらのPVでも少女たちの世界が広がっています。
見る人によってさまざまな解釈ができるので、Aimerの歌声を浴びながら世界観に浸るのもひとつの楽しみ方としておすすめします。
静けさ
静けさを感じる曲としてあげた『白昼夢』は、ぜひ目を閉じて浸るように聴いてほしいです。
『歌鳥風月』は春に聴きたくなるような、薄い桃色のイメージがあります。
白昼夢
タイトルや曲調・歌詞、なにからなにまでわたし好みドンピシャの曲です。
初めて聞いた時から何度もリピートし続けている曲が「白昼夢」。
「誰か、海を。」というアルバムに収録されているのですが、タイトルを表すようなジャケットも最高なんです。
セミの鳴く夏の時期に木陰のベンチで読書をしていたものの、いつの間にか本からは目を離し、ぼーっと目の前の光景を眺めている。
うだるような暑さから、額の汗が首筋までつたってくる感覚でようやく現実に引き戻され、まだふわふわした様子と情景がこの曲を聴いていると浮かんできます。
Aimerの曲を聴いていると想像力が爆発してしまう...
Aメロのハスキーボイスで続いていく部分はシンプルな音の運びですが、単調さを感じさせずむしろうっとり聴き入ってしまうほどです。
サビの歌詞「あと少し もう少し 真昼の白い夢に抱かれてたかった」という部分は個人的に一番好きなところ。
この曲の主人公の「白昼夢」とはどんなものなのか気になります。
歌鳥風月
四字熟語の「花鳥風月」とは、美しい自然の風景やそれを重んじる風流を意味します。
Aimerの曲名では「花」の代わりに「歌」の文字が使われ、歌詞のひとつひとつに真心をこめているような歌い方が印象的です。
古風な言葉使いと、ぽろんぽろんと紡ぐような言葉の運び方に趣を感じます。
サビでは花のつぼみが開花したような広がりを感じ、知らず知らずのうちにAimerの世界観に引き込まれる感覚を体感してください。
優しさの中にほんの少し艶っぽさもあり、思わず聴き入ってしまいますよ。
2020年4月最新曲は春の歌
2020年3月にリリースしたばかりの最新曲『春はゆく』は、今の時期にぴったりな曲です。
春と言えばぽかぽかと暖かな陽気と、新芽が芽吹く自然の力強さを感じる季節です。
しかし『春がゆく』では、そんな春の概念を超えた神々しさすら感じる壮大な曲。
「しんしんと降り積もる」という歌詞と、哀愁を感じるメロディーから冬に取り残されてしまった印象がありました。
春なのに冬を連想させる、Aimerのフィルターを通した春を感じられます。
まとめ
2011年から2018年にリリースした15枚目のシングル曲のなかから、おすすめの10曲をご紹介しました。
AimerはYouTubeにてオフィシャルアカウントを開設しているので、目で見て音を聴くとよりダイレクトに魅力が伝わります。
8曲に厳選したので、ご紹介できなかったおすすめ曲はまだまだたくさん。
外出を制限されている今、心に沁みるAimerのバラード曲があなたの癒しになるとうれしいです。